香典返しの基本をご紹介します。
香典返しとは、喪主におくられる「香典」に対してするお礼のことです。
墓や火葬などと違い、法的な定めはありませんが、習慣や常識、マナーとして広く浸透しています。
宗教や地域制での差が大きく、結婚や引っ越しなどで別の地域に行った時に、戸惑う事の多い文化の1つでもあります。
ですから、香典を返す際のマナーとして、そのような文化の違いというのが存在するのだという認識を持ち、少し、一般常識と照らし合わせて考えてみる、というのも大切なことです。
特に、地域の文化・習慣として「香典返し」が存在しないという場合は、遠方の親せきや、子供の嫁ぎ先などからの香典が、自分の考えや価値観から考えると多かった場合、自分の地域の常識を押し通すのではなく、一般常識として香典返しの形をとるべきだと思います。
香典返しに悩んだら→引き物ドットコム
文化の違いは、押し通すものではなく認め合うべきものですので、葬儀の苦労や心痛を思いやる「気持ち」を受け取った場合は、相手の文化ややり方を尊重するという「気持ち」で返すのが、本当の大人のマナーだと言えます。
香典返しは、「もらった香典に対するお返し」という存在です。
そもそも「香典」というのは、地域や親族同士の助け合いの心から生まれたもので、貧しい中から米や野菜を皆で持ち寄り、葬儀の負担を分かち合うという習慣が本来の姿です。
「香典」の意味は、「香を供える」という事ですが、その「香」は、お線香以外にも「貴重な物」という解釈があり、「貧しい暮らしの中の大切な食糧」を直接意味していたと言われています。
明治以降は、香典が金銭になりましたが、食糧からの完全な以降は戦後で、それまでは、本来の香典の形を保っているところも多くありました。
香典返しは、そのような助け合いの中で、「してもらったようにする」ために、「香典をくれた家に何かあった時には、自分の家も香典を渡す」という意味で、葬儀を助け合うやり取りの意味でした。
それが、現在の様な香典返しに変化したのは、やはり、助け合いの精神そのものが薄くなり、形だけが残ったという事が大きな理由です。
受けた恩はその都度返す、自分の事は自分で、「家」よりも「個」、の意識が、共同生活の価値観を変えた結果だとも言えます。
だからこそ香典返しのマナーには地域差が大きいのです。